第131章 彼女のこの二日間の行動を調べる

「……うん」

中野航平は穏やかに返事をすると、箸で料理をひと口つまみ、長谷川栞の唇元へ運んだ。

「少し食べて」

長谷川栞は反射的に拒もうとしたが、航平のほうが先に言う。

「栞。ここでずっと意地張ってても、得しないだろ」

長谷川栞は黙り込んだ。

中野航平が本気なのは分かる。食べないなら、平気で午後いっぱい付き合いかねない。

「……箸、ちょうだい。自分で食べる」

結局、彼女が一歩引いた。

ここで一日潰すわけにはいかない。中野航平は暇でも、彼女には用がある。

中野航平はほっと息をつき、すぐに箸を渡した。

本当は自分で食べさせたかった。けれど、それより栞の体のほうが大事だ。

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